Printed Union
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About
Statement
2018年9月1日、原宿の神宮前交差点からほど近く、
明治通りから一本それた静かな場所にPrinted Unionという小さな空間がオープンしました。運営はグラフィックデザインスタジオを主体とし、
ギャラリー空間では、あらゆる表現ジャンルの展覧会を開催します。展覧会に合わせて作品集の制作を積極的に行い、
作家と他者との新たな関係性を生み出すことを事を目指します。Access
Printed Union. Gallery / Design Studio
150-0001 東京都渋谷区神宮前 6-32-7 近藤ビル1F
6-32-7 KondoBLDG.1F, Jingumae, Shibuya, Tokyo, 150-0001, JAPAN. -
Exhibitions
Current: SAKURAOKA
櫻岡〈Room〉
SAKURAOKA 〈Room〉
2022年1月25日[火]―1月31日[月](最終日は17:00まで)
14:00–20:00
Printed Union
150-0001 東京都渋谷区神宮前 6-32-7 近藤ビル1F
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櫻岡(さくらおか)
1991年生まれ 東京在住
ラフでじみじみした線が好き
Instagram▶ https://www.instagram.com/blues_illustration_/
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10年程前に住んでいた小さなワンルームを、思い出す。
とりわけ、思い出に残るような部屋でもなかった(むしろ汚かった)はずだし、その後何回も引越しをしているのに、その部屋だけは自分の中にちゃんとある。
こうして昔を思い出して懐かしんだり、感情を揺すぶられたりするのもたまにはいいと思う。
年を重ねたことを実感する。
住む場所は変わっても大切に保管しておきたい。(櫻岡)
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〈Room〉と名付けられた今回の展覧会では、約20点のペインティングが並びます。
部屋の中で浮遊する消化器やアイスクリームなど、海外の漫画を彷彿とさせるようなタッチで描かれたペインティングは、漫画の1コマのように何らかの連想作用が起こります。
――浮いた消化器は透明人間が運んでいるのか?!はたまた別の超常現象なのか……――
絵の中で描写された状況は、鑑賞者にその前後で巻き起こっている物語をイメージさせてくれるでしょう。
その他にも、別々の成り立ちで描かれた図像が同一平面上に構成されたり、ポスターのようにメッセージの添えられた作品では、形式を自由に横断するような面白味があります。
初個展となる櫻岡の独特な世界観を是非ご覧ください。
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ご来廊時のご協力について
・マスク着用の上、会場入口にて手指の除菌をお願い致します。
・万が一関係者などから新型コロナウイルス感染症の発症があった場合に連絡を差し上げられるよう、ご連絡先の記入をお願い致します。
・発熱、頭痛、咳、倦怠感など体調のすぐれないお客様はご来廊をお控えいただくようお願い致します。
・展示室内の密集を避けるため、入場制限を行う場合がございます。
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Past:HASUI Motohiko
蓮井元彦〈写真はこころ〉
HASUI Motohiko〈Photographs of the Heart〉
2021年12月3日[金]—12月19日[日]
14:00 – 20:00
Close=12月6日[月]・7日[火]・13日[月]・14日[火]
Printed Union
150-0001 東京都渋谷区神宮前 6-32-7 近藤ビル1F
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蓮井元彦(はすい・もとひこ)は1983年、山形県生まれ。東京都出身。2003年渡英。Central Saint Martins College of Art and Designを経てLondon College of Communicationで写真を専攻後、2007年より東京を拠点に国内外の雑誌や広告で活動。主な写真集に「10FACES」 「10FACES 02」「Personal Matters」「Personal Matters Vol.2」「Yume wo Miru」がある。
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写真はこころ
「お店の雰囲気が良いので写真を撮って良いですか?」と聞くと、「建築やっている方?」「写真です。」「いいわよ。」僕は何枚かの写真を撮った。
福岡に仕事で行った時の事だ。駅から今風の繁華街を抜け、裏路地を散策していると曲がり角を曲がったところにいかにも昭和喫茶という感じの喫茶店があった。テーブル席が十五席くらいとカウンターが十席くらいの店で、サラリーマン風の客が五名ほどランチを食べている様子だった。僕は珈琲を注文した。
喫茶店のおばちゃんは数十年、女手ひとつで店を切り盛りしてきたそうだ。 「取材とかも来るのよ。」と言いながら何冊かの雑誌を見せてくれた。「写真を撮られるのはあまり好きじゃない。だから大体は断っちゃうのだけどね。」と言った。
古びた店内はどこか懐かしく、作りの良いテーブルや椅子が使い込まれていた。
おばちゃんは店のことや街のこと、夫のことなどを話してくれた。僕は一通り店内の装飾や雰囲気を撮り終えると「今度はおばちゃんの写真を撮らせてください。」と頼んだ。照れ臭そうに「私はいいわよ。」と言って断ったが、何度かお願いをすると最終的にはお許しをいただけた。カウンターの前に立ってもらい撮り終えると、どことなく嬉しそうにしていた。
帰り際に「写真はカメラじゃない、こころよ。純粋なこころを忘れないで生きていってね。」と言った。おばちゃんの目は強くて優しかった。 いつまでも元気でいてほしいと思った。
店を出て川を渡ると小さな公園があった。僕は立ちどまって、さっきの喫茶店のことを考えた。
東京に帰ってもおばちゃんの言葉は僕の中に漂い続けた。 そして、それはずっと消えてしまうことはないだろう。
蓮井元彦
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Past:HATTORI Kyohei
6月23日[水]より服部恭平〈Anytime!〉を再開致します。
また同時開催として、ラフォーレ原宿6Fにて開催されている〈BE AT STUDIO〉内のBOXギャラリーにてPrinted Unionのグッズと服部恭平が新作を出展します。
是非、合わせてお立ち寄り下さいませ。―
服部恭平〈Anytime!〉
HATTORI Kyohei
2021年6月23日[水]—7月4日[日]
14:00 – 20:00
Close=6月28日[月]・29日[火]
Printed Union
東京都渋谷区神宮前 6-32-7 近藤ビル1F
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同時開催
ラフォーレ原宿6F〈BE AT STUDIO〉
BOXギャラリー内Printed Union
2021年6月23日[水]—8月15日[日](最終日は17時まで)
11:00 – 20:00
Close=7月12日[月]—7月27日[火]
ラフォーレ原宿6F〈BE AT STUDIO〉
東京都渋谷区神宮前1-11-6
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服部恭平(はっとり・きょうへい)はフォトグラファーとして雑誌や広告を主軸に作品提供を行っています。2020年には写真集『KYOHEI HATTORI 2019-2020』を発表し、東京を拠点に活動する他、ファッションモデルとしてもKIDILLやBALMUNGをはじめとして国内外の様々なコレクションに参加しています。
主な個展に〈服部恭平 “KYOHEI HATTORI 2019-2020” 出版記念写真展〉(BOOKMARC, Tokyo, 2020)、〈everyday〉(OMOTESANDO ROCKET, Tokyo, 2019)等があります。
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いつでも撮れる写真が一番自分らしくてグッとくる。
だからいつでも写真を撮るし、いつでも写真が撮れる生活を送りたい。
それに「いつでもいいよ」って言えちゃう人いいですよね。
(服部恭平)
Website▶ http://kyoheihattori.com/
Instagram▶ https://www.instagram.com/kyoheihattori/
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服部が普段活動しているフォトグラファー/モデルという複数の属性は、カメラという一つの視点を通した時に発生する「内側」「外側」という二つの関係を軽やかに横断します。
とても無邪気に、日常的に、写真の内外を往復するその越境性は、服部独自の視点の発見に繋がっているのかもしれません。〈Anytime!〉と名付けられた今回の展示では、2016年から2021年の間、世界が閉鎖的な状況に至るまでの過程で国内外で撮影された写真群が並びます。
作品の一つ一つは、人物のポートレートや、頭上に見える無骨な電柱の変圧器、あるいは植物図鑑的に撮影された溶けてゆく雪の塊など、いつかどこかで目にした事のある身近なモチーフです。
しかし、紙という支持体に留まらず様々な形態に定着したそれらの写真は、自宅のクローゼットの内側を彷彿とさせるような複数の身近な視点の関係性として空間に再構成されます。
「へたくそでいい写真」と服部が語るように、カメラを通して映る様々な世界を受け入れることにより、「内側」と「外側」で発見された重なりを、やがて「関わり」として新たに対照化させる試みとも見て取ることができます。
Past:2020.11.24–12.8 WADA Yuta
ワダユウタ〈Daily waves〉
WADA Yuta
2020年11.24[火]—12.8[火]
14:00 – 21:00
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Close_11.30[月], 12.7[月]
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Printed Union, Show window
作家在廊日(室内でご覧頂けます)
11月24日[火]
11月25日[水]
11月26日[木]
11月29日[日]
12月2日[水]
12月3日[木]
12月6日[日]
12月8日[火]
本展覧会は、作家在廊日以外の日程は、ギャラリーの外側よ
りご覧頂く展示となります。
作家在廊日及び、ご予約頂ければ室内でご鑑賞頂けます。
内覧をご希望の方は下記よりお問い合わせ下さい。
E-mailPrinted Union
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150-0001 東京都渋谷区神宮前 6-32-7 近藤ビル1F
ワダユウタは1984年神奈川県生まれ、2011年に東京芸術大学
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美術学部彫刻科卒業後、壁面へのペインティングや3D出力の
彫刻など様々な方法で制作を行っています。
過去のグループ展には〈Morning Star #01〉(NANZUKA,
Tokyo, 2016)、〈THE WORLD IS NOT IN ISOLATION 〉
(Galerie Liusa Wang, Paris, 2015)等があり、国内外を問
わず精力的に活動しています。
日々、呼吸をする様に線を刻んでいる。
記憶の中で抽象化された日常のキラメキを
詩と呼ぶことが出来るのだろうか、
(ワダユウタ)
WADA Yuta Website▶ http://yutawada.com/
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Instagram▶ https://www.instagram.com/_yutawada/
初期の作品に見られるスプレーと絵の具を用いたペインティ
ングだけではなく、〈Daily waves〉と名付けられた今回の展
覧会では「視覚効果」に着目しながら紙にペンのみで落とし
込まれてゆく作品が並びます。
幾何学構成とも見て取れるそれらは、コロナ禍の閉鎖的な状
況でワダ自身が観察した「朝日に照らされる芝生」や「太陽
光のプリズム」「揺らめく水面」等の「身近な景色」がモチ
ーフとされています。
「日常の現象をどのようにしてキャッチするか」とワダが語
るように、自然界の有機的な事象が濾過された作品群は、平
面の内側で立体的に揺らめく“風景画”と捉える事ができるの
ではないでしょうか。
鮮やかな色彩の中へ反射した絶景を、ぜひこの機会にご高覧
ください。
Past: SAKAMOTO Shinsuke
坂本真介〈BOLD AS LOVE〉
SAKAMOTO Shinsuke〈BOLD AS LOVE〉
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2020.9.19–9.29
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坂本真介(さかもと・しんすけ)は2009年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、2015年にはアートプロジェクト「1 GRAPHIC A DAY」(https://1graphicaday.tumblr.com/)を始動。2016年アートブック「99 GRAPHICS」を発表し、2017年にはKREVA MV「嘘と煩悩」に99 GRAPHICSを提供。現在は東京を拠点に活動しているペインターです。
過去の展覧会に〈地下備品倉庫〉2018|ANAGRA、〈I CAN'T STOP SMOKING CIGARETTES〉2018|マキイマサルファインアーツがある。-
なにかの象徴や物語の表現ではなく、もっと凡庸で未知のもの。
僕の計画を超えて、新たな調和を感じさせるもの。
自然さや本来性を証明するのではなく、人工性という事実を反映したもの。
そんなイメージを描き出したい。(坂本真介)坂本真介|Instagram ▶ https://www.instagram.com/shinsuke__sakamoto/
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〈BOLD AS LOVE〉と名付けられた今回の展示では、豊かな色彩でつい触ってしまいたくなるようなペインティングが並びます。
それらの作品の多様性は、作家自身が自己批判的な視線でイメージとマテリアルの境界を往還した痕跡が具現化され、関心はさらに既存の価値観や記号的なイデオロギーからの脱却、開放されたイメージそのものの生成へと向けられて行きます。
坂本が「祝祭的なイメージ」と語るように、本展覧会では、カラフルでヴィヴィッドな作品群に宿る、骨太でありながら無垢で暖かなイメージの存在を発見してみて下さい。
Past: TSUCHIYA Miku
2020年8月
土屋未久〈丸めて 伸ばして 受容する〉
TSUCHIYA Miku〈Crumple, unfold and accept〉
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2020年8月19日[水]—8月30日[日]
12:00–19:00(8月21日[金]・28日[金]_12:00–21:00)
Close_8月24日[月]・25日[火]
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Event_【終了しました】思い出に残っている音楽や、大切な出来事の記憶を土屋さんにお話頂き、対話を通して即興で絵を描かれます。 仕上がった作品は、後日発送致します。
土屋未久(つちや・みく)は1991年生まれ、京都精華大学(芸術学部)在学中の2013年にはユトレヒト芸術大学(Fine Art)へ交換留学、2015年に卒業。現在は名古屋を拠点に活動しているペインターです。
作品集に『gezellig』(TOSAM, Netherlands/2019)、『Doei』(TOSAM, Netherlands/2018)、『SSE 78th, the edge of humor』(SSE-PROJECT, Korea/2017)があり、国外のパブリッシャーとのコラボレーションにも積極的に取り組んでいます。 また、『GOOD SLEEP BOOK 365日ぐっすり快適な 眠りのむかえ方』(翔泳社/2020)への装画・挿絵提供など、イラストレーターとしても精力的に活動しています。
「くしゃくしゃで一見すると美しくはないモノや感情を伸ばして広げることで見えなかったものを見ようとする。 人も植物も動物もすべて私が手をこねてつくった同じ価値の存在である。小さな人間であるわたしが絵を描くということは、見たことのない知らない場所へ自分や他者を連れていくためである」(土屋未久)
土屋未久|Website ▶ https://mi9neruneru.jimdofree.com/
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土屋さんの作り出す作品には時折、人物や動物、草木や建造物といったモチーフが現れます。しかしそれらはキャラクターとしての描写というよりも、物語を想起させる装置として機能しているのかもしれません。 本人が「絵を書くことで、知らない場所へ自分や他者を連れて行く」と語るように、土屋さんの手で丁寧に描かれる絵画空間は、箱庭のように鑑賞者を日常の内側にある世界、あるいは物語の1ページを覗くように外側の世界へ連れ出してくれます。
今回の展示では、〈丸めて 伸ばして 受容する〉と題し、新作16点が並びます。 会期中には、作家本人が鑑賞者との対話の中から絵を制作するイベントも行われます(定員に達したため、予約を締め切りました)。Past: 2020.1.8–1.19 TAMAKI Kai
田巻 海 TAMAKI Kai〈Untitled [Dedicated to Tomoko Isoda]〉
2020.1.8[水]—1.19[日]12:00–19:00
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田巻海(たまき・かい)は、写真家として2016年より建築を被写体(分析する対象)とした作品を発表してきました。 同時にクライアントワークでは『雑誌 広告 Vol.413 特集:価値』(博報堂)への作品提供等、広告やファッションポートレートの分野で活動しています。
今回の展示は、Untitled [Dedicated to Tomoko Isoda]と題し、磯田智子※の写真に含まれる空間構成を反復することで“真似る”という行為や“観察の可能性”を模索します。 かつて1990年代後半に住宅街を記録した磯田氏の視点を、2020年において田巻海の眼差しで再検討された作品群を是非御覧ください。
※磯田智子=1990年代後半に作品を残した写真家。住宅街を撮影した《無題》シリーズは2000年11月23日から2001年1月21日の間横浜美術館で開催された〈現代の写真Ⅱ「反記憶」〉展で発表され、横浜美術館に収蔵されている。2002年以降、磯田の作品発表は行なわれていない。
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⼀⾒して⾃閉的な内⾯のような、不明瞭に思わされるものが何⼀つ⾒受けられない磯⽥智⼦の空間構成を模倣するために私は鏡を覗き込んだ。
磯⽥の対象のないように⾒られる『無題』を、他者が対象とし反復することで、これまで閉鎖されていた空間を適切に解放することができるのではないかだろうかと思案している。田巻 海|Website ▶ http://kaitamaki.com/
Past:2019.10.1-10.5 GENKOTSU CREATE 20SS TOKYO Exhibition
GENKOTSU CREATE 20SS TOKYO Exhibitioni
2019. 10.1[火]― 10.4[金]
Past:5.16-5.27 KADO Hiromi
でかけた道中、急に時が止まったり自分を外から見ているような感覚になることがある。
特別なことじゃなくそれは気まぐれにやってくる。そんな「ふとしてとまる」瞬間を絵にしました。角裕美 個展〈ふとしてとまる〉
2019. 5.16[木]—5.27[月]
時間=12:00−19:00(5.18[土]・25[土]は21:00まで開廊)
休廊=火・水(5.21[火]・22[水])Past: 2018.9.1–9.23 YOKOYAMA Taiga
横山大河 個展〈或る日の眼〉
2018. 9.1[土]—9.23[日]